レターズアルパック208号

タウンマネジメントを実践する九州の住宅地(城野地区・日の里地区)を視察しました

執筆者;都市・地域プランニンググループ/三輪泰司

 「シェアタウン」で注目を浴びる小倉から電車で15分程度の住宅地、城野地区。先導的、実験的なタウンマネジメントで「第1回先進的まちづくりシティコンペ」で国土交通大臣賞を受賞されました。まちのタウンエディターのお一人である柴田建先生(九州大学)のコーディネートで、このたび視察が実現しました。
 「シェアタウン」とは、住宅地の各主体が、少しずつ、まちのためになることを「シェア」して居場所を作るユニークな試み。地区内の病院のホール、薬局ビル・分譲マンションの共用空間を地域住民らが活用したり、まちかどに休憩スペースやガーデンがあったり、公園に近接してみんなが活動できる菜園があったりと、まちを楽しむ装置(シェアプレイス)があちこちに広がっています。また、中央の公園に隣接する活動拠点「TETTE」では、まちの部活としてDIYや料理教室などに使われています。まちの運営は一般社団法人「城野ひと・まちネット」が担い、住民や事業者が全員加入、費用負担のもと、管理運営を実践されています。住宅供給は途上で、これからが本番というところですが、マネジメントの考え方の浸透、費用負担や還元のあり方、牽引する担い手など、課題は全国的にも共通するところだと感じた次第でした。
 また、昭和期に建設されたニュータウンで、再生に向けた取り組みを進める宗像市の住宅地、日の里地区もあわせて見学。JR東郷駅そばの店舗を改修して新設された「CoCokaraひのさと」では、地域住民の活動拠点としてにぎわいや交流を生み出すとともに、在宅看護センターや託児所チャイルドハウスも併設。団地の公園内にUR都市機構と東レの協働で設置されたビニールハウス「日の里ファーム」はインパクト大でした。
 いずれも、住宅地のタウンマネジメントにさまざまな工夫が凝らされており、勉強になりました。これからも注目していきたいと思います。


くらしの製作所TETTE(城野)

CoCokaraひのさと(日の里)

日の里ファーム(日の里)

レターズアルパック208号・目次

2018年3月発行

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