レターズアルパック208号

中国・杭州のナイトエンターテイメント「印象西湖」

執筆者;地域産業イノベーショングループ/高田剛司

 昨年、フードツーリズムを研究する会のメンバーと一緒に、中国・杭州を訪問してきました。
 杭州は、上海から新幹線で1時間ほどの距離にある浙江省の省都です。世界遺産で有名な西湖があり、特産の龍井茶や美食都市としても知られています。また、経済的発展の目覚ましい都市のひとつであり、電子商取引大手のアリババの本社も立地しています。
 杭州は1996年に個人旅行で訪れたことがありましたが、約20年の時を経て、街の変貌ぶりにびっくりしました。西湖周辺には複数の歴史的街区が再整備・復元され、カフェやレストラン、雑貨やお土産などのショップが次々と開設されています。一言でいうと、「洗練された観光地」としての整備が一気に進んでいるという印象を持ちました。訪れたときが中国国内で休日だったこともあり、非常に多くの観光客で賑わっていましたが、それが日本のように、外国人中心ではなく、圧倒的に国内観光客であったことに違いを見せつけられました。


歴史的街区の街並み

復元した地区は人工的すぎる面も

 美味しい杭州料理にも舌鼓を打ちましたが、食以外で特に印象深かったのは、西湖を舞台にしたナイトエンターテイメントです。北京オリンピック開会式の監督だった張芸謀(チャン・イーモウ)等が手掛ける「印象西湖」の舞台は、湖上での音と光の演劇を100人以上の役者が演じ、スケールの大きな物語を体験しました。
 インバウンドが急増している日本でも、ナイトエンターテイメントの重要性が指摘され、様々な試みが行われています。野外において、その土地の景観を生かしたアトラクションを提供することは、その国や地域の文化を理解する点において、極めて有効であることをあらためて実感しました。


湖上で踊る幻想的な風景

レターズアルパック208号・目次

2018年3月発行

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