レターズアルパック207号

台湾のリノベーション最前線!

執筆者;大阪事務所長/中塚一


崋山1914創意文化園区

 台湾では、国家戦略として創意「Creative Taiwan」を将来ビジョンとし、「文化創意産業」の発展をめざして、台北、台中、嘉義、台南、花蓮において、日本統治時代に酒造工場や煙草工場であった長期に放置されていた産業遺産を、「五大文化創意産業園区」として選定しています。昨年11月に台北と台中を訪れる機会があったので、以下にこの2都市における「世界最先端のリノベーションの実験場」を紹介します。

都心ど真ん中 最先端のクリエイティブ・エリア

 台北の「崋山1914創意文化園区」は、1987年に工場が移転し廃墟状態であった建物にアーティストがゲリラ的に潜入し壁画を描き始め、その後アートやイベントの会場として利用されている工場群です。2007年より洗練されたカフェレストラン、個性的なショップ、台湾各地のプロダクト、ライブハウス、映画館など、段階的に台湾文化の最先端の情報発信基地として、極力既存の材料やデザインを残す形でリノベーションされてきました。当日は高校生のダンス・コンクールや酒造メーカーのイベント等が開催され、様々な世代の方々が、個々の目的を持ちながらも相互に見る・見られる関係の中で思い思いに楽しんでおられるのが印象的でした。

台湾デザイン・アート活動のメッカへ

 日本統治時代に作られた台湾最大約5.6haの酒造工場跡「台中文化創意産業園区」。2002年に建物が台中市政府によって文化遺産に認定され、台湾の建築、デザイン、芸術の発信基地として動き出し、2011年に五大文化創意産業園区の一つに指定されました。展示、ホール機能中心でアート色が強く「崋山」と比べると客足は少ない印象です。現地で翌日から開催される第2回「台中国際ダンスパレードフェスティバル」に出演する北海道のよさこいチームに出会いました。ダンスと音楽を融合させた台中の新しいお祭りづくりに向けて、日本のよさこいも海を渡っています。


台中文化創意産業園区

レターズアルパック207号・目次

2018年1月発行

特集「チャレンジ」

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