アルパックニュースレター188号

「まちづくりと中小企業経営への挑戦」を出版しました!

執筆者;代表取締役会長 杉原五郎

 このたび、「まちづくりと中小企業経営への挑戦~中小企業を主軸に、日本の地域再生をめざす」(文芸社)を出版しました。ジュンク堂や紀伊國屋書店など全国の書店に並んでいます。もしご関心がありましたら、手にとってご一読いただければ幸いです。

出版に至る経緯

 本書は、2013年12月にまとめた「まちづくりと中小企業経営への挑戦~Like a Tugboat(国民、地域とともに)の精神で~」がベースになっています。この小冊子は、内部文書として個人的な思いを中心に書き連ねたものですが、このたび、一般の市民を読者に想定して再構成し、内容も加筆・修正して出版することにしました。
 2011年3月11日に東日本大震災という未曾有の大震災が起き、現地の岩手、宮城、福島の被災地に足を運び、被災した地域をなんとか復興しなければとの思いを強くしたことが今回の出版に至った大きな動機になっています。被災直後の2011年4月末から5月の連休にかけての専門家相談活動、2013年2月の福島県南相馬への被災地視察、2014年3月岩手県盛岡市での震災復興まちづくりシンポジウムと陸前高田の視察、2014年6月の岩手県中小企業家同友会による憲章例会での報告などの現地体験を踏まえて、3.11東日本大震災からの復興と日本の地域が直面している地域再生の課題について書き綴ることにしました。

出版本の構成と内容

 本書は、3部構成です。第1部では、「元気がでる、まちづくりへの挑戦」をテーマに書きました。アルパックに入社以来40年取り組んできた都市計画とまちづくりの業務や社会活動がベースになっています。都市計画のルーツは「共同の事務」、まちづくり成功の方程式、まちづくりの3段階など、持論を展開しました。まちづくりの原点は、感動と共感にあり、楽しく、面白く、まちづくりを進めることの大切さを強調しました。
 第2部は、「中小企業を主軸に、日本の地域再生をめざす」のテーマで進めました。2010年6月に中小企業憲章が閣議決定されて、日本の社会においても「中小企業新時代」を迎えることになりました。2008年のベルギーとフィンランドへのEU小企業憲章視察、2010年のワシントンとニューヨークへの米国中小政策視察、2012年と2013年のスペイン、ドイツ、オーストリアへの環境・エネルギー視察、さらには大阪府中小企業家同友会による憲章・条例運動などを踏まえて、元気な企業と元気な地域をつくり、地域を活性化していくための運動と政策の方向性についてまとめました。
 第3部は、「逆風に抗して経営の前進を図る、経営者の役割」と題して、中小企業における企業づくりの具体的な実践と経営者のあり方について論じました。アルパックでの自らの経験を踏まえて、1974年に入社した頃、1990年からの大阪事務所長時代、2007年に社長に就任してから取り組んだことなどを紹介しました。経営者としての経験から、個を生かす組織のあり方、科学的な経営管理システム、人材の確保と育成など自らの経験から得た暗黙知についてまとめました。中小企業経営者とスポーツ監督の役割などについても持論を展開しました。

出版本の反響

  大学、行政、中小企業団体、知人など仕事や社会的活動で親しくさせていただいている方々にお送りしましたところ、多くの方から、手紙、葉書、メール、電話、ファックス、口頭で、お礼と励ましの言葉をいただきました。
 「一気に読みました」「人柄が滲んでいる本ですね」「人を励ます本だと思います」「杉原さんの人生が目に浮かぶような内容でした」「時宜を得た著作です」「まちづくりの3段階は、コンサルタントとしての卓見と思います」など、身に余る言葉をいただき、「著者冥利に尽きる」得がたい体験をしました。
 今回の出版を契機に、社会に役立つ仕事ができるようにさらに努力していきたいとの思いを強くしました。