アルパックニュースレター188号

年金生活・路地奥でもリフォーム、住み替えができる?!

執筆者;地域再生デザイングループ 嶋崎雅嘉

 9月21日(日)にひと・まち交流館京都において、「年金生活・路地奥でもリフォーム、住み替えができる?!」と銘打ち、建物の老朽化や空き家でお悩みの方向けのセミナーを、アルパックと(公財)京都地域創造基金の共催により開催しました。
 京都の中心市街地に多数存在する老朽化した町家などの住宅や路地奥の住宅では、リフォームや空き家の活用をしたくても、どのようにすればよいかわからない、資金がないのでできないと考えている方がたくさんおられます。この取り組みはこうした方々に向けて、適切なアドバイスと様々な公的手法を駆使することで「住み続け」や「空き家の有効活用」を実現していただくために開催しました。
 セミナーでは、まず、京都市内で町家などのリノベーションを多数手掛けている魚谷繁礼建築研究所の魚谷繁礼氏から様々なリノベーション事例を、弊社顧問でもある(株)都市ガバナンス研究所代表の竹井隆人氏から高齢者がリフォームに取り組む際に有効に活用できる公的な融資制度を紹介していただきました。その後、自宅を賃貸住宅として活用する際に使える「マイホーム借り上げ制度」、京都市が推進している空き家活用や細街路対策、さらには(公財)京都地域創造基金の戸田氏から、まちや社会に貢献できる空き家の活用事例などの紹介を行った上で、希望者に対して個別相談会を実施しました。
 セミナーの後、数名の方から具体的な改修や活用に向けた相談を受け、魚谷氏や池井健建築設計事務所の池井氏らと連携し、現在、相談者に対するヒアリングと改修のラフプラン、資金計画イメージの作成を進めているところです。
 今回の取り組みは、アルパックとしても、住民一人一人の生活やライフステージにおける住まいの問題、資産活用の問題に直接働きかける新たな取り組みになりました。
 この取り組みを通じて、なかなか活用や流通が進まないといわれる空き家の問題や高齢期のリフォームに対して、資金確保に関する関心が非常に高いことを感じるとともに、信頼できる情報源と相談先が求められていることや、空き家もしくは自宅の一部を社会貢献のために活用したいという意向も少なからずあることがわかりました。
 今後、住民一人一人の住まいや暮らしの問題に寄り添っていく取り組みを通じて、まちの課題を一つ一つ解決していく活動を広げていきたいと思います。
 本セミナーの開催にあたっては、文中に紹介させていただいた協力者の方々をはじめ、龍谷大学の阿部大輔先生と学生の皆さん、京都建築専門学校の学生の皆さんにもご協力いただきました。ありがとうございました。


セミナーの様子

相談会の様子