アルパックニュースレター184号

樫原の古い街並みから出てきた新しい動き

執筆者;地域再生デザイングループ 嶋崎雅嘉

旧山陰街道・樫原

 京都と言えば、有名な寺社仏閣、京町家のある風景など、歴史的な景観を誰もが思い浮かべると思いますが、京都の西端、西京区にも旧街道沿いに残された歴史的な街並みがあるのをご存じでしょうか。
 「樫原(かたぎはら)」と呼ばれるその街は、阪急桂駅からほど近く、古くは丹波や山陰地方から京都に向かう旧山陰街道沿いに発達した古い町です。往時には宿場町として繁栄し、大名の宿舎となる本陣も置かれていました。
 樫原本陣は京都市内に残る唯一の本陣の遺構であり、大名が座る上段の間や釣り階段などが昔のまま残されています。
 街道筋にはそれ以外にも年貢米を集めていた郷倉なども残されています。

新たな動き~樫原町家灯篭会

 樫原の街並みは、以前から住んでいる人々に愛され、京都市の界隈景観整備地区にも指定されています。
 この樫原の街並みの中で新たなまちづくり活動が起こりました。街道筋の沿道住民や西京区内の有志による「樫原町家灯篭会」というグループが立ち上がったのです。
 灯篭会では、街並みの魅力やその街での暮らしに根付く文化などにスポットライトをあて、この美しい街並みの中で暮らす誇りを再発見し、次世代にも引き継いでいけるような取り組みをしようと活動をスタートさせました。


 

 

冬の灯篭会~本陣~

 1月19日に「冬の灯篭会~本陣~」と題して、普段は中に入れない樫原本陣において樫原の歴史についてのお話しと雅楽を楽しむ会を開きました。
 当日は、雪がうっすら降り積もる落ちついた雰囲気の中、約40人の方に来ていただき、樫原の歴史に思いをはせ、雅楽の音色にくつろいだ時間を過ごしていただきました。
 会場には、京都市立芸大の学生さんが製作された「町家に似合う灯」を飾らせていただき、皆さんの目を楽しませていました。

歩いてみませんか?樫原

 古い街並みや歴史が好きな方は、是非一度樫原の街並みを散策に来てみませんか。
 特に、樫原はタケノコの産地としても有名で、北大路魯山人が著書の中で「洛西の樫原が古来第一」と述べています。今も春になると町家の軒先などでタケノコを販売しているお宅も多くあります。
 町家を改装したカフェも落ち着いた雰囲気の中で美味しい料理やコーヒーを楽しむことができます。
 他にもいろいろなスポットが街道沿いにありますので街並みの中を楽しく歩くことができますよ。
樫原町家灯篭会Facebook:
https://www.facebook.com/pages/樫原町家灯篭会/791514647529783
まちやカフェ「ちゃーみーちゃっと」:
http://www.kyoto.ecnet.jp/cafe/


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